やさしい手のひら・前編【完結】
「俺ら帰るわ」

健太くんが私をおんぶし言った

「明日また学校祭残ってるからな」

祐介くんも由里をおんぶし、みんなと解散した

「祐介、由里ちゃんどうすんの?」

「寝てるし、うち連れて行くわ」

「健太は?」

「俺も今日泊まらせる」

健太くんは私をおんぶしながら

「亜美、今日うちに泊まれ」

「う~ん、わかったぁ」

半分眠っていての返事だった

「健太ぁ~」

「なんだよ、起きたのか?」

「エヘヘ、歩けるから降りるぅー」

「酔ってるんだから黙って乗ってろ」

私の中から大好きが漏れだしそうで、私は健太くんの首にしがみついた



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