やさしい手のひら・前編【完結】
元カノ
学校祭が終わり、外は肌寒くなり、
健太くんと私は付き合って、4ヶ月がたった

週末は、Blacksのライブに行っていた

今月のクリスマスにはまたライブが入っていて、
今までとは違うライブでかなりの人が集まると言うことだった

Blacksのみんなは練習に追われていた

楽屋ではみんなの意見をぶつけ合い、新しい曲作りに励んでいた

私と由里は邪魔しちゃいけないと思い近くのマックに来ていた

「みんな忙しそうだね」

「あと1週間しかないもんね」

そうクリスマスまであと1週間。みんな焦っているんだ

「ライブまで顔出すの辞めようか?」

私は由里に言った

「そうだね。とばっちりきそうだもんね」

笑いながら由里が言った

「クリスマスプレゼント決めた?」

「あっ!忘れてた」 

ライブのことを考えてて私は忘れていた

外を見ながら去年のことを思い出した。ピアスを開けて一年
そう思い、今は何も付けていない耳を触ってみた
去年は凌といた。今年は健太くんといる
来年も健太くんといられるのだろうか

「亜美、どうした?」

「うん、去年のクリスマスのこと思い出しちゃった」

「去年とは違う人と私達は迎えるね」

「なんかさ、来年も再来年も健太くんと一緒にいられるのかなって思って。もう凌のように苦しむのは嫌だなって」

「健太くんなら大丈夫。見たら分かるしょ。亜美しか見えてないって感じでしょ」

「そうだといんだけどね」

雪が降りそうな空。今年はホワイトクリスマスになるのかな

♪♪♪♪♪~

「あっ、健太くんだ」

すると由里の携帯も鳴っている

由里は祐介くんからで、
お互い同時に来たことが可笑しくて笑いながら携帯に出た



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