やさしい手のひら・前編【完結】
家に帰り、どうしたらいいのか考えた

私は健太くんが好き

でも子供がもう産めないっていう元カノが現れて・・・

明日まで一緒にいていいと言われた

もし、私が凌が忘れられなくて凌の子供ができ、
産めない体になってしまったら、
やっぱり凌を頼ってしまうのかもしれない
だからあの人の言っていた気持ちもわかるんだ

だから明日は笑顔で健太くんに会おう・・・そう思った

♪♪♪♪♪~

健太くんからの着信だった

「はい」

「亜美?」

「うん。先に帰ってごめんね。ちょっと具合が悪くなって・・・」

「大丈夫なのか?そっち行こうか?」

今、会ったら泣いてしまって心配かけてしまう

「ううん、大丈夫。明日のライブ楽しみにしてるからね」

「終わったら、うち泊まれよな。ケーキ買っておくから」

「うん。わかった」

そう言って電話を切った

この人を失ってしまうのかと思うと胸が張り裂けそうだった



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