やさしい手のひら・前編【完結】
海では泳いだり、砂浜で遊んだり、普通に本郷の隣で笑っていられた
二人で昔の話をしたりして盛り上がった
そんなことをしていたらすっかり夕方になっていて、
心地よい風が吹いていた
「あれ?由里達は?」
「…帰った」
「なんで私置いてかれたの?ひどすぎ」
私はかなりショックだった
「俺が帰れって言った」
「なんで?」
「あのよー」
本郷が私を見た
私はすぐに本郷の方を向いて話を聞いた
私達は砂浜に座り、向かい合わせになり、砂の山を作っていた
「俺が転校して来た時、お前佐藤と入り口にいたよな?」
「うん、いたよ。由里が転校生見に行くって無理やりね」
「俺、その時初めてお前見た」
私と同じだった。!私もあの時初めて本郷を見た
「その時……から…」
私は本郷の問いかけに首を傾けた
「やべっ」
本郷はそう言ってまた手を口に持っていった
私は本郷を焦らせずに、黙って話を聞いた
本郷の一つ一つの仕草を見ながら……
二人で昔の話をしたりして盛り上がった
そんなことをしていたらすっかり夕方になっていて、
心地よい風が吹いていた
「あれ?由里達は?」
「…帰った」
「なんで私置いてかれたの?ひどすぎ」
私はかなりショックだった
「俺が帰れって言った」
「なんで?」
「あのよー」
本郷が私を見た
私はすぐに本郷の方を向いて話を聞いた
私達は砂浜に座り、向かい合わせになり、砂の山を作っていた
「俺が転校して来た時、お前佐藤と入り口にいたよな?」
「うん、いたよ。由里が転校生見に行くって無理やりね」
「俺、その時初めてお前見た」
私と同じだった。!私もあの時初めて本郷を見た
「その時……から…」
私は本郷の問いかけに首を傾けた
「やべっ」
本郷はそう言ってまた手を口に持っていった
私は本郷を焦らせずに、黙って話を聞いた
本郷の一つ一つの仕草を見ながら……