やさしい手のひら・前編【完結】
再会
私は行く宛てもなく、ただ歩いた
いつも隣にいる健太くんがいなくて寂しかった
「今何してんだろ」
そんなことを呟き、ふと耳に波の音が入ってきた
「海…?」
私は雪が降る中、海まで歩いて来ていた
冬の海は寒く、頬っぺたが冷たくて痛いぐらいだ
健太くんと付き合った日から来ていない
海は真っ暗で波の音だけが聞こえていた
「寒いよぉ」
頭の上にうっすらと雪が積る
今日この日、何人の人が幸せに手を繋いでいるんだろう
何人の人がホワイトクリスマスを喜んでいるんだろう
考えるだけで虚しくなり、また泣けてしまう
砂浜にしゃがみ、やっぱり空を見上げてしまった
「健太くん…」
ウワァーン
「亜美ーー!」
誰?
真っ暗なので誰なのか、わからなく波の音で聞きにくい
いつも隣にいる健太くんがいなくて寂しかった
「今何してんだろ」
そんなことを呟き、ふと耳に波の音が入ってきた
「海…?」
私は雪が降る中、海まで歩いて来ていた
冬の海は寒く、頬っぺたが冷たくて痛いぐらいだ
健太くんと付き合った日から来ていない
海は真っ暗で波の音だけが聞こえていた
「寒いよぉ」
頭の上にうっすらと雪が積る
今日この日、何人の人が幸せに手を繋いでいるんだろう
何人の人がホワイトクリスマスを喜んでいるんだろう
考えるだけで虚しくなり、また泣けてしまう
砂浜にしゃがみ、やっぱり空を見上げてしまった
「健太くん…」
ウワァーン
「亜美ーー!」
誰?
真っ暗なので誰なのか、わからなく波の音で聞きにくい