やさしい手のひら・前編【完結】
食べ物がなくなったのでキッチンへ向かおうとして立ち上がった時、
足が何かに引っかかってしまい、
私はそのまま龍くんの方へ倒れかけた
「危ねぇ」
そう言って龍くんの腕に支えられ、私は転ばずにすんだ
「落ち着きないんだね」
龍くんは私を見て笑った。なんだかそれが恥ずかしくって顔が赤面してしまった
「ほら亜美はここに座ってろ」
健太くんは龍くんから私を引き離し、
健太くんの横に座らせた
なんだかちょっと声が怒っているように聞こえたけど気のせいだろうか
「龍、ありがとな」
健太くんが龍くんにお礼を言った
「うん」
それだけ返事をし、また龍くんはビールを飲み始めた
「眠てぇな」
と学くん。咲ちゃんもあくびをしていて
「学、寝よっか」
「そうだな。祐介も早く由里ちゃんのとこ行ってやれよ」
「だって由里爆睡だし~」
「ほら寝るぞ」
嫌がる祐介くんの服を引っ張り、
祐介くんは部屋の前までズルズルと座ったまま引きずられて行った
「おやすみ」
3人が各自部屋へ入って行った
「龍眠い?」
健太くんはビールを飲みながら龍くんに問い掛けた
「どうだろ?」
曖昧な龍くんの返事がおもしろかったのか
健太くんは可笑しくて笑っている
「お前意志ねぇのかよ」
「じゃあ眠い」
それもまた可笑しい解答で私までもが笑ってしまった
「よし、俺らも寝るわ」
「うん」
健太くんは私に『行くぞ』と手を差し伸べ、
その手を私が握る
これだけでも私の気持ちは安らぐんだ
足が何かに引っかかってしまい、
私はそのまま龍くんの方へ倒れかけた
「危ねぇ」
そう言って龍くんの腕に支えられ、私は転ばずにすんだ
「落ち着きないんだね」
龍くんは私を見て笑った。なんだかそれが恥ずかしくって顔が赤面してしまった
「ほら亜美はここに座ってろ」
健太くんは龍くんから私を引き離し、
健太くんの横に座らせた
なんだかちょっと声が怒っているように聞こえたけど気のせいだろうか
「龍、ありがとな」
健太くんが龍くんにお礼を言った
「うん」
それだけ返事をし、また龍くんはビールを飲み始めた
「眠てぇな」
と学くん。咲ちゃんもあくびをしていて
「学、寝よっか」
「そうだな。祐介も早く由里ちゃんのとこ行ってやれよ」
「だって由里爆睡だし~」
「ほら寝るぞ」
嫌がる祐介くんの服を引っ張り、
祐介くんは部屋の前までズルズルと座ったまま引きずられて行った
「おやすみ」
3人が各自部屋へ入って行った
「龍眠い?」
健太くんはビールを飲みながら龍くんに問い掛けた
「どうだろ?」
曖昧な龍くんの返事がおもしろかったのか
健太くんは可笑しくて笑っている
「お前意志ねぇのかよ」
「じゃあ眠い」
それもまた可笑しい解答で私までもが笑ってしまった
「よし、俺らも寝るわ」
「うん」
健太くんは私に『行くぞ』と手を差し伸べ、
その手を私が握る
これだけでも私の気持ちは安らぐんだ