やさしい手のひら・前編【完結】
「亜美」
「いやだよ、話なんて聞きたくない」
健太くんが私を立たせ、ベットの上に座らせた
「亜美は悪くないんだ」
健太くんが何を言っているのかわからなかった
私は涙が止まらず、落ち着くまで健太くんは待っていてくれた
「ごめんな。嫌な思いさせて・・・」
健太くんが私の手を握ったまま話し出した
「俺・・今日亜美と本郷が階段でしゃべってたの見てたんだ」
あの時・・・
「話していること全部聞こえて。それがめちゃくちゃ頭にきて。クリスマス会ってたのかよって思って・・・帰り本郷を屋上に呼んだんだ」
えっ?凌と屋上にいたの?
「本郷に直接本当のこと聞きたくて、聞いた。あの日、亜美一人で帰って行ったよな。その時会ったんだろ?それで戻って来いって言われたんだよな・・・」
あの時私は凌に『戻って来い』そう言われた
「でも亜美、振り切って海に行って・・・俺に会って・・・。本郷さ、亜美のことまだ好きなんだよ。忘れられないって言ってた。それ聞いた時、俺はどうすればいいのかわからなくなった。俺はこんなに亜美を好きだけど、本郷も同じくらい亜美を好きで、亜美を本郷に返すべきなのか考え・・・」
「私は物じゃない!私の意思で健太くんといるの。それじゃだめなの?私だってこんなに健太くんのこと好きだよ。それなのに私は健太くんの気持ちだけで凌の所へ行かされちゃうの?」
私は健太くんの話を無視して自分の言いたいことを言った
目から涙が落ち、私の制服のスカートを濡らした
「違う!俺だって亜美を離したくないっていつも思ってる。ただ本郷の気持ちを知ってしまって、亜美を思う気持ちが同じですごくショックというか・・・」
「私は凌の所には戻らない。前にも言ったよ。戻る気はないって」
健太くんが泣いている私の頬を触る
「ごめん。亜美の意思で俺といるんだよな」
「今、私が健太くんと別れて、凌の所に行ってもいいの?また私は凌のものになっちゃうんだよ?きっともしそうなった時があるなら私は二度と健太くんには戻らないと思う・・・」
「もう言わないから、ごめん。亜美のいない生活なんて俺は無理」
そう言って私に抱きついてきた。耳元で健太くんは言った
「いやだよ、話なんて聞きたくない」
健太くんが私を立たせ、ベットの上に座らせた
「亜美は悪くないんだ」
健太くんが何を言っているのかわからなかった
私は涙が止まらず、落ち着くまで健太くんは待っていてくれた
「ごめんな。嫌な思いさせて・・・」
健太くんが私の手を握ったまま話し出した
「俺・・今日亜美と本郷が階段でしゃべってたの見てたんだ」
あの時・・・
「話していること全部聞こえて。それがめちゃくちゃ頭にきて。クリスマス会ってたのかよって思って・・・帰り本郷を屋上に呼んだんだ」
えっ?凌と屋上にいたの?
「本郷に直接本当のこと聞きたくて、聞いた。あの日、亜美一人で帰って行ったよな。その時会ったんだろ?それで戻って来いって言われたんだよな・・・」
あの時私は凌に『戻って来い』そう言われた
「でも亜美、振り切って海に行って・・・俺に会って・・・。本郷さ、亜美のことまだ好きなんだよ。忘れられないって言ってた。それ聞いた時、俺はどうすればいいのかわからなくなった。俺はこんなに亜美を好きだけど、本郷も同じくらい亜美を好きで、亜美を本郷に返すべきなのか考え・・・」
「私は物じゃない!私の意思で健太くんといるの。それじゃだめなの?私だってこんなに健太くんのこと好きだよ。それなのに私は健太くんの気持ちだけで凌の所へ行かされちゃうの?」
私は健太くんの話を無視して自分の言いたいことを言った
目から涙が落ち、私の制服のスカートを濡らした
「違う!俺だって亜美を離したくないっていつも思ってる。ただ本郷の気持ちを知ってしまって、亜美を思う気持ちが同じですごくショックというか・・・」
「私は凌の所には戻らない。前にも言ったよ。戻る気はないって」
健太くんが泣いている私の頬を触る
「ごめん。亜美の意思で俺といるんだよな」
「今、私が健太くんと別れて、凌の所に行ってもいいの?また私は凌のものになっちゃうんだよ?きっともしそうなった時があるなら私は二度と健太くんには戻らないと思う・・・」
「もう言わないから、ごめん。亜美のいない生活なんて俺は無理」
そう言って私に抱きついてきた。耳元で健太くんは言った