やさしい手のひら・前編【完結】
「プチ同棲みたいだね」

「そうだな」

健太くんと二人で手を繋ぎ、これからずっと隣で笑っていたい・・・


「亜美風呂入るぞー」

マンションに着いて、いつものようにお湯を貯めてくれて、
いつものようにお風呂場から私を呼ぶ
私は見られないように素早く脱ぎ、急いで湯船に入る
あまりにも勢いが良すぎて健太くんの顔にお湯がかかる

「またそうやって入る」

「だって、やっぱりいつになっても恥ずかしいよ」

「もうそろそろ慣れてもいいと思うけどな」

「それだけ健太くんのことドキドキしてるってことなんだよ」

「かわいすぎ」

健太くんは後ろから私の首に顔を近づけ私の首に息を掛ける
そして胸に手が行き、私の胸を揉み回す

「だ・・め・・・」

抵抗しているのに熱くなってしまう

「ここでは抱かないから」

そんなことを言った健太くんを見た
目がトロンとしていて、うつろな目をしてしまった

「亜美、色っぽいから。その目」

「見ないで」

顔を隠すと

「俺はどんな亜美でも好きだから」

湯船の白い湯気の中、私と健太くんは激しいキスをした

私の口から声が漏れる
お風呂の熱さと自分の熱さが重なりのぼせそう

私を健太くんの方に向かせ、正面から右手は胸を揉み、
胸を舐めり左手は私の腰にあり、私を健太くんの方に引き寄せる

「…もう無理」

そう言った健太くんは私を湯船から抱き上げタオルを巻き、
そのままベットへ連れて行った



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