やさしい手のひら・前編【完結】
「こんにちわ~」
「遅くなって、わりー」
由里と祐介くんが遅れて入って来た
「由里ちゃーーん」
咲ちゃんは由里に抱きつき、雑誌の話を細々と説明し始めた
「うっそーーちょ、ちょ、ちょっと亜美!」
「はいはい、なんですか?」
「あんたってほんと驚きもない訳?沖縄だよ、沖縄。行きたくないの?」
「行きたいけど優勝なんてできる訳ないし。こんなにたくさんのカップルがいるのに優勝なんてありえないから!」
本当に何十組といる中で優勝なんて絶対無理であって、私は軽く話を流していた
由里と咲ちゃんは雑誌に釘付けで、みんながリハーサル室に入ったことさえも気付かず二人で楽しんでいた
私はガラスの向こうの健太を見ていた
新しい曲をやっていて、私とずっといる中、どうしてこんないい曲をいつ作ったのか不思議でいた
健太が作った曲にみんなで意見を出し合い、新しい音を入れていき、何度もやり直し最後に1つの曲が出来る。健太の才能には驚いてばかりだった
「亜美ちゃん。聞いたよ。健太と一緒に住んでるんだってー」
「あっはい。でも内緒にしておいて下さいね」
由里また喋ったんだ。咲ちゃんだから良いけど
「健太を見てるとさ、亜美ちゃんしか目に入らないっていうか愛されてるなって思うよ。最初だけかなって思ったけど最初も今も変わらず亜美ちゃんだけを見てるね。それが健太の愛なんだよね」
「あっ、はい」
「学も祐介もちゃんと大切にしてくれてるけど、なんかこう健太とは違うんだよね。健太さ、昔はあまり笑わなかったんだけど、今じゃ人を笑わすこともするじゃん。きっと亜美ちゃんが変えたんだよ」
「そんな・・・私は何もしていないです」
昔の健太を知らないけど、ほんとに今も変わらず私に優しくしてくれている
「みんな幸せなのが何よりだね」
「そうですね・・・」
「遅くなって、わりー」
由里と祐介くんが遅れて入って来た
「由里ちゃーーん」
咲ちゃんは由里に抱きつき、雑誌の話を細々と説明し始めた
「うっそーーちょ、ちょ、ちょっと亜美!」
「はいはい、なんですか?」
「あんたってほんと驚きもない訳?沖縄だよ、沖縄。行きたくないの?」
「行きたいけど優勝なんてできる訳ないし。こんなにたくさんのカップルがいるのに優勝なんてありえないから!」
本当に何十組といる中で優勝なんて絶対無理であって、私は軽く話を流していた
由里と咲ちゃんは雑誌に釘付けで、みんながリハーサル室に入ったことさえも気付かず二人で楽しんでいた
私はガラスの向こうの健太を見ていた
新しい曲をやっていて、私とずっといる中、どうしてこんないい曲をいつ作ったのか不思議でいた
健太が作った曲にみんなで意見を出し合い、新しい音を入れていき、何度もやり直し最後に1つの曲が出来る。健太の才能には驚いてばかりだった
「亜美ちゃん。聞いたよ。健太と一緒に住んでるんだってー」
「あっはい。でも内緒にしておいて下さいね」
由里また喋ったんだ。咲ちゃんだから良いけど
「健太を見てるとさ、亜美ちゃんしか目に入らないっていうか愛されてるなって思うよ。最初だけかなって思ったけど最初も今も変わらず亜美ちゃんだけを見てるね。それが健太の愛なんだよね」
「あっ、はい」
「学も祐介もちゃんと大切にしてくれてるけど、なんかこう健太とは違うんだよね。健太さ、昔はあまり笑わなかったんだけど、今じゃ人を笑わすこともするじゃん。きっと亜美ちゃんが変えたんだよ」
「そんな・・・私は何もしていないです」
昔の健太を知らないけど、ほんとに今も変わらず私に優しくしてくれている
「みんな幸せなのが何よりだね」
「そうですね・・・」