やさしい手のひら・前編【完結】
朝、やっぱり起きられない健太は私に叩き起こされ目が覚めた
でもいつもよりは素早い動きで、そんな健太が可笑しくて、笑いながら私達は出発した
空港はすごい人混みで、歩くだけで人とぶつかり、そのつど健太が私の肩を自分の方に寄せてくれた
「たしか5番で待ってるって言ったよな」
「あっ!5番あったよ」
大きな字で書いてあったので、すぐにわかった
キョロキョロしていると
「川崎健太くんかな?」
20代ぐらいの男の人と、30代ぐらいの女の人が健太に話し掛けてきた
「はい、そうです」
健太が答えると
「○○社の田村です」
と、名刺を渡され田村さんが手を出した。健太も田村さんに手を出し、握手をし、もう一人の男の人とも握手をした
「こちらがカメラマンの鈴木くんよ。よろしくね」
私は健太の隣でペコッと頭を下げた
「いや~写真で見るより、かわいいっすね」
カメラマンの鈴木くんが田村さんに言った
「そんなこと言ったら彼氏焼きもち妬くわよ、ねっ」
と、健太を見ながら鈴木くんに言った。健太を見るとムスッとした顔していた
「まず沖縄に着いたら、ホテルに行って荷物をおいてね。それから天気にもよるけど、水着に着替えて写真撮るから!」
「え?水着…ですか」
「そうよ。沖縄って言ったらまず海よね」
まさか水着の撮影があるなんて思ってもいなくて、その水着姿が雑誌に載るってこともあって…私はどうしようという気持ちでいっぱいだった
「亜美ちゃんなら大丈夫。スタイルいいしね」
「あっ、は…い」
人前に出すほどの体ではないことがよく自分でわかっていて、なんとも言えない、複雑な気持ちだった
でもいつもよりは素早い動きで、そんな健太が可笑しくて、笑いながら私達は出発した
空港はすごい人混みで、歩くだけで人とぶつかり、そのつど健太が私の肩を自分の方に寄せてくれた
「たしか5番で待ってるって言ったよな」
「あっ!5番あったよ」
大きな字で書いてあったので、すぐにわかった
キョロキョロしていると
「川崎健太くんかな?」
20代ぐらいの男の人と、30代ぐらいの女の人が健太に話し掛けてきた
「はい、そうです」
健太が答えると
「○○社の田村です」
と、名刺を渡され田村さんが手を出した。健太も田村さんに手を出し、握手をし、もう一人の男の人とも握手をした
「こちらがカメラマンの鈴木くんよ。よろしくね」
私は健太の隣でペコッと頭を下げた
「いや~写真で見るより、かわいいっすね」
カメラマンの鈴木くんが田村さんに言った
「そんなこと言ったら彼氏焼きもち妬くわよ、ねっ」
と、健太を見ながら鈴木くんに言った。健太を見るとムスッとした顔していた
「まず沖縄に着いたら、ホテルに行って荷物をおいてね。それから天気にもよるけど、水着に着替えて写真撮るから!」
「え?水着…ですか」
「そうよ。沖縄って言ったらまず海よね」
まさか水着の撮影があるなんて思ってもいなくて、その水着姿が雑誌に載るってこともあって…私はどうしようという気持ちでいっぱいだった
「亜美ちゃんなら大丈夫。スタイルいいしね」
「あっ、は…い」
人前に出すほどの体ではないことがよく自分でわかっていて、なんとも言えない、複雑な気持ちだった