やさしい手のひら・前編【完結】
部屋に戻って、私と健太はベットの上でゴロゴロしていた

「明日から2人だな。町にでも出て買い物とかする?」

「うんうん」

「じゃあ、そうしよう」

健太は眠いのかあくびをしなから言った

「みんなにお土産買わないとね。私ね、もう買う物決めたの」

「は?いつ決めたんだよ」

「エヘヘ 明日楽しみ」

「田村さん達見送って、準備出来たら行こう」

健太は暑いと言ってTシャツになりバルコニーへ出て行った。私も小走りで追っかけて、健太の隣に行き寄り添った

「今日ありがと」

「うん?」

「嬉しかったよ」

健太は海を見ながら、恥ずかしそうに笑った

「本当の気持ちだし。だから俺のそばにずっといろ」

私を抱きしめ、耳元で囁いた

「いるよ。私はずっと健太のそばにいる」

私と健太は同時に顔を上げ、見つめ合った。健太の瞳に月の明かりが映っていた。それがなんとも言えないほど綺麗だった

「亜美」

健太と私は熱い口づけをし、すぐ健太に抱き抱えられベットに移り、私達は愛を確かめ合いひとつになった



< 293 / 387 >

この作品をシェア

pagetop