やさしい手のひら・前編【完結】
朝ご飯を食べ、満足した私達は沖縄の中心部へ行き、私の楽しみにしていた買い物をすることにした

「亜美、みんなにどんなお土産買うの?」

「秘密ー あっ、あそこ入りたい!」

かわいらしい小物雑貨店を発見し、健太の腕を引っ張り、私達は中へ入った

「あったー!」

私がみんなに買いたかった物があった

「健太、これ」

「お前、これお土産にすんの?」

「うん」

小さなシーサーが付いているストラップ。男の子は青で、女の子は赤。私と健太の分も買って、みんなでお揃いにした

「これはみんな笑うな」

と、健太も笑った

「でしょ。みんなでお揃い」

欲しかった物が手に入り、満足でいた。他に琉球ガラス店など沖縄にしかないお店をたくさん回った

「クルーザーに乗らない?」

「クルーザー?」

「沖の方に出てイルカとか見れるみたい」

健太が見ていた先を見ると看板があり、そこにクルーザーのことが書いてあった

「今日運航してるかな?」

「俺、電話してみる」

すぐに携帯を出し、書いてある番号に電話をしてみた

「これから出航するらしいから、急いで行くぞ」

健太は急に走り出したので、私も走り健太を追い掛けた

「待って~」

「あっ、ごめん。亜美忘れてた」

「もぉー」

私の手を取り、一緒に走った。健太は私のスピードに合わせて走ってくれた



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