やさしい手のひら・前編【完結】
「キャー海っ」

朝昼兼用でご飯を済ませ、私達は海に来た

すでに水着になり、私は砂浜から海まで走った

「転ぶぞ」

後ろから健太の声が聞こえた

今日が最後の沖縄なので思う存分遊ぼうと決めた

「健太早くー」

今日はとても暑く、3日間のうち一番暑く感じた

浮き輪を使い、海の上をプカプカ浮かび、空を見た。真っ青な空。大きな雲。気持ちがいい

「亜美、寝るなよ」

「だって気持ちいんだもん」

「ほんとだな」

「なんかさーここにいると自分の家のこと、忘れちゃう」

「でも明日帰るんだぞ」

「そうなんだけどさ」

明日の今頃は飛行機かな、と思いながら空を見ていた

「部屋戻ったら帰る準備しないとな」

「うん、そうだね」

私達はたくさん泳いでたくさん遊んで部屋に戻った



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