やさしい手のひら・前編【完結】

翌朝、６時に起きて自分の支度をし、健太を起こした

「健太、朝だよ」

「あっ・・う・・ん」

「ほら、今日帰るんだよ!」

「う・・・ん」

布団を取り、いつものように近づき健太を起こす。
布団を取られた健太はいつも体を縮こませ、体を丸くする。その姿がとてもかわいい

起きたのを確認し、健太の脱いだ物を片付ける。これが私の仕事であって、健太もそれをわかってるいるのか、脱ぎっぱなしにしている

「帰る準備出来たの？」

「うん、私は出来たよ。あとは健太だけ」

ｼｬﾜｰから上がり、健太も帰りの支度を始め、帰る準備が整った


８時に部屋を出て、ﾎﾃﾙから空港へ直行のﾊﾞｽに乗り空港に行った

朝が早いためか、まだ人はまばらで私達は出発の時間まで少し時間があったので売店などを見て回った

「あっという間に帰る日になっちゃったね・・・」

「あーまだいてぇけど、仕方ねぇな」

ほんとに楽しくってこのままここに住んでもいいとまで思ってしまった

でもそういう訳にもいかない。３日後には学校が始まる

「よし、時間だ。行くぞ」

私達は３日間の楽しい思い出を作り、沖縄を離れた