やさしい手のひら・前編【完結】
帰り、凌の家に寄り、案の定進路の話になった
「どこの短大にするの?」
どうしょう・・・
「うーん、まだ決めてないかな」
「俺は地元の大学だな」
やっぱり凌は地元にするんだ
「亜美だって地元だろ」
「あ、うん」
言えない。でもいつかは言わないといけない。それなら今言った方が・・・
「凌、私・・・」
「東京行くき?」
凌は声を低くくし、冷たい言い方で私に言った
「・・・」
「また川崎さんかよ!」
「ここにはいたくない」
健太との思い出がいっぱいあるここにいることも嫌だった
「じゃあ、東京じゃなくていいだろ。隣の県だってあるしな」
「待って、もうちょっとゆっくり決めさせて」
「そんなに東京行きたいなら行けよ」
凌は怒ってしまい、私に背中を向けてしまった。私が悪い。東京に行きたい私が悪い
「今日はもう帰れ」
私は凌に何も言えなくて、そのまま凌の部屋を出て来てしまった
「何やってんだろ・・・」
凌が怒るのも当たり前だ。まして健太のいる東京に行きたいなんて、誰だって怒ると思う
私は透き通った夜空を見ていた。目尻にそって涙が流れる。きらきら光る星を見つめ、忘れられるのなら健太を忘れたい・・・そう思った
「どこの短大にするの?」
どうしょう・・・
「うーん、まだ決めてないかな」
「俺は地元の大学だな」
やっぱり凌は地元にするんだ
「亜美だって地元だろ」
「あ、うん」
言えない。でもいつかは言わないといけない。それなら今言った方が・・・
「凌、私・・・」
「東京行くき?」
凌は声を低くくし、冷たい言い方で私に言った
「・・・」
「また川崎さんかよ!」
「ここにはいたくない」
健太との思い出がいっぱいあるここにいることも嫌だった
「じゃあ、東京じゃなくていいだろ。隣の県だってあるしな」
「待って、もうちょっとゆっくり決めさせて」
「そんなに東京行きたいなら行けよ」
凌は怒ってしまい、私に背中を向けてしまった。私が悪い。東京に行きたい私が悪い
「今日はもう帰れ」
私は凌に何も言えなくて、そのまま凌の部屋を出て来てしまった
「何やってんだろ・・・」
凌が怒るのも当たり前だ。まして健太のいる東京に行きたいなんて、誰だって怒ると思う
私は透き通った夜空を見ていた。目尻にそって涙が流れる。きらきら光る星を見つめ、忘れられるのなら健太を忘れたい・・・そう思った