やさしい手のひら・前編【完結】
「凌・・・話しがあるの」
帰り教室で私は凌を引き止めた
「俺も話がある」
一言だけ言い、私と凌は教室を出た
私の前を歩く凌を後ろから見つめていた
今日は私の家に来ていた
「あの・・・」
「待って。俺から話させて」
そう言って凌は私の話しを止めた
「昨日・・・亜美が帰ってから真剣に考えた。亜美がまだ川崎さんを引きずっていることは薄々わかっていたことで、でもそれでも俺は亜美と離れるのが嫌で今もこうやって一緒にいて・・短大を東京にすること聞いて、正直ショックだった。でも俺は亜美が好きでやっぱり手放したくなくて・・・だから俺も東京に行こうって決めたんだ」
「えっ・・・」
「俺も東京の大学を受ける。だから一緒に東京に行こう」
「でも・・凌は地元に残るって・・」
「だーかーら、亜美と離れたくないんだって」
照れ臭そうに顔を背け笑っている
「俺が一緒にいたいんだから、亜美は気にするな」
凌は私の頭を優しく撫ぜ、唇と唇が触れるだけのキスをし
「川崎さんのこと今すぐ忘れろとは言わない」
そう言って私を強く抱き締めた
「凌・・・」
「うん?」
「ごめんね・・・」
「亜美が謝ることない。俺が傍にいたいだけだから」
泣いてはいけないと思い、私は涙を押し殺した
「次は東京のどこの短大に行くか決めなきゃな」
「うん」
私は東京へ行くことを決めた
そして、凌と一緒に・・・
帰り教室で私は凌を引き止めた
「俺も話がある」
一言だけ言い、私と凌は教室を出た
私の前を歩く凌を後ろから見つめていた
今日は私の家に来ていた
「あの・・・」
「待って。俺から話させて」
そう言って凌は私の話しを止めた
「昨日・・・亜美が帰ってから真剣に考えた。亜美がまだ川崎さんを引きずっていることは薄々わかっていたことで、でもそれでも俺は亜美と離れるのが嫌で今もこうやって一緒にいて・・短大を東京にすること聞いて、正直ショックだった。でも俺は亜美が好きでやっぱり手放したくなくて・・・だから俺も東京に行こうって決めたんだ」
「えっ・・・」
「俺も東京の大学を受ける。だから一緒に東京に行こう」
「でも・・凌は地元に残るって・・」
「だーかーら、亜美と離れたくないんだって」
照れ臭そうに顔を背け笑っている
「俺が一緒にいたいんだから、亜美は気にするな」
凌は私の頭を優しく撫ぜ、唇と唇が触れるだけのキスをし
「川崎さんのこと今すぐ忘れろとは言わない」
そう言って私を強く抱き締めた
「凌・・・」
「うん?」
「ごめんね・・・」
「亜美が謝ることない。俺が傍にいたいだけだから」
泣いてはいけないと思い、私は涙を押し殺した
「次は東京のどこの短大に行くか決めなきゃな」
「うん」
私は東京へ行くことを決めた
そして、凌と一緒に・・・