やさしい手のひら・前編【完結】
入学式が終わり、教室に行く途中、
本郷が私の前の方を歩いていた

相変わらず背が高くて、
どこにいても私は見つけられる
あの笑った顔がこの一年間近くで見れないのかと考えると、
胸がギュッって苦しくなった

いつか彼女を作って、
その彼女に笑顔見せるんだろうな

そんなことを考えながら本郷の背中を見ていた

片思いは辛い。初恋は実らない

そんなコトバを前に本で読んだ
本当のことだよなぁ、私はそう思った

そう感じる一日だった


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