やさしい手のひら・前編【完結】
チョコだけじゃだめだと思い、
何を買ったらいいか考えた

「何がいいんだろ」

帰る支度をしていると教室に凌が現れた

「何考えてんの?」

「ん?あっ、凌」

「ううん。なんともないよ」

「帰るぞ」

「うん」

「凌」

私は帰ったらゆっくり考えることにして、
凌の腕にしがみ付いた

「甘えん坊」

そう言って私を見てクシャッと笑った 

「今日は勉強やめてマック行こう。腹減った」

「うん、そうだね」

久しぶりに寄り道をしたので私達は楽しんだ

「緊張するね」

「いつも通りでいいじゃん」

受験当日ストレートで入れることはわかっているが緊張した

これが終わったらバレンタイン
私は、財布を買うことに決めた
お年玉を残してあるからそのお金で買おう
帰りにショップへ行こうと決めた



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