指切り
いつもの電車の帰り道。

私はいつもの様に

音楽を聞いていた。

そして、

いつもとは違い

眠ってしまっていた。






トントン...

誰かが肩をたたいてる。


それまで私が聞いていた
音楽が、急に途切れた。

私が気付いたときには、
彼が…知らない男の人が
私のイヤホンを
取っていた。



「………何ですか?」

「いや、寝てたから…君、次の駅で降りるやろ?」


「え…」
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop