ずっとキミを…



―ピンポーン―



その時、俺の部屋まで届いた、家のチャイムが鳴る音。



…夏空がきた合図。



俺はその音を聞いて準備する手を早めた。



着替えが終わったところで、学校のバッグを持ち一階に降りた。



「海っ!!おはよっ!!」



今日もキラキラの笑顔で俺に挨拶する夏空。



そんな夏空を見る度、俺の胸は高鳴るんだ。



「…うすっ。」



嬉しいという気持ちを押し殺してクールに挨拶を返す。



「海、起きるの遅っ!!早く準備してよ?」



はいはい。



わかってます。



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