悲しいライオン
ハイエナは、また、へへ・・・と嗤って上目使いに雄ライオンを見ました。


「そんな馬鹿な話があるものか!!」


「あーあ。
知らぬが仏ってよく言うよねぇ。」


ガオォォォー!!

雄ライオンの激しい怒りに、ハイエナは嗤いながら逃げて行きました。


(何ということだ・・・
いや、きっと何かの間違いだ・・・。
あいつがそんな事、出来る筈がない・・・。)


雄ライオンは、一晩中冷たいサバンナを彷徨い歩きました。

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