悲しいライオン
あとがき
この話を書くにあたり、私は色々な事を考えさせられた。
人は、何の為に生きているのか。
幼い頃は、ただ、自分の為に生きていた。
誰かから与えられるものを与えられるままに受け入れ、特に深く考えもせずに、毎日を過ごしていた。
でも大人になり、仕事を持ち、家庭を持って、生きることの意味を問うようになった。
何の為に、自分は生きているのか。
そこには、大切なモノが存在していた。
その大切なものは、いつの間にか自分の中で、自分よりも大きな存在になっていた・・・。
でも、人間は、所詮人間の器しか持たない。
それは、どんなに頑張ってみたところで、変わる事はない。
限界はあるのだ。