いちごケーキ
でも、やっぱり時間は流れる訳で。
…とうとう放課後になってしまった。
今俺は駅前のカラオケに向かっている。
行くって言ったからには行かないとだから。
気乗りしないまま道を歩いていると、目を疑いたくなるような光景が。
あれは…麗奈と…隣の席の男…?
…見間違いじゃない。
あれは…紛れもない、俺の愛しい人だ。
…っ。
男に向かって無邪気に笑ってる麗奈を見たら、俺の足は無意識にそこに向かって走っていた。