極悪彼氏
こうやって言葉もなくキスとかするから!!



コタローのそばにいたくなる…。



好きすぎるんだよ、あたし…。



不釣り合いだと思ったって、コタローがあたしをそばにおいたら…あたしは逃げられる気がしない…。



ソファーに座り、タバコに火を着けたコタローのすぐそばにはビール。



「何飲んでんの!!」

「わりぃか」

「悪いでしょ、未成年」

「よく想羽さんに飲まされた」



何も言えねぇ。



お兄ちゃんのバカ!!



「まだ夕方だよ?」

「そうだな。送れねぇな。泊まるしかねぇな」

「泊まる!?」

「家平気だろ?」

「連絡しなきゃダメに決まってんでしょ」

「よし、電話しろ」



なんて言えばいいわけ!?



コタローんちに泊まるから!?



許すわけないじゃん。



「はいは~い。どうした?」

「今日泊まるから…」

「コタローんちか」

「ダメだよね!?」

「修羽(シュウ)にはうまく言っといてやるから楽しんで来いよ~」

「えっ?いいの?」

「想羽がお前の歳には渚が入り浸ってたしな~」



あっさりOKですか…。



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