極悪彼氏
コタローを放置して1時間半、やっと完成!!



分量とか時間を守ればあたしにだって作れるじゃないか。



「コタちん、超うまそうだよ!!」

「よかったな」

「あれ!?いつの間にお風呂入ったの!?」

「気づかねぇほど熱中してるとき」



髪が濡れたコタローからはいい匂いがした。



なぜか急にドキドキして、おいしく出来たはずのグラタンがなんだか味気なく感じた。



なんだかんだでコタローも完食してくれたし。



「まだ飲むの?」

「最後な」

「ってかどんだけ飲んだの?」

「…………8リッターくらい」



それって普通!?



飲み過ぎなんじゃないの!?



顔色一つ変わってないけど…。



「酔わないんだね」

「酔ってんぞ」

「どこが?」



そう言うと、洗い物をしていたあたしの背後から腕が回ってきた。



抱きしめられた感覚はいつもより荒っぽい…。



「食っちまいてぇ…」

「はぅっ!!」



そう囁かれた後、耳をかじられた。



あたし…もう腰が抜けそうです…。



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