極悪彼氏
遠慮なく食ったっていいのに、今のカラダで動ける気がしねぇ。



俺、マジでこんなチビに惚れてんのか…。



大事にしよう。



「お前、最近ボコられてねぇじゃん」

「飽きたんじゃない?カケル達が一緒にご飯食べてくれるし」

「へぇ~、お前はほかの男と飯食ってんのか」



そう言ったらカケルとモヒが固まった。



冗談だっつーの。



「小田切さんっ!!下心とかあるわけじゃっ」

「ムーとは友達っス!!」

「そうです!!ゲンジさんも夢羽さん守れって言うんで!!」

「ムーもなんか言えよ!!」



焦り出しちゃって。



今は俺も気分がいいから何もしねぇよ。



「そう言えばコタローってお昼はどうしてんの?」

「学食かパン」

「ねぇ、前から思ってたんだけどまともなご飯って食べてる?」

「食ってんだろ。コンビニとか」

「違う!!手作りのご飯!!」

「作れねぇから食ってねぇ」

「そんなんじゃ治るもんも治らない!!」

「ならお前が作れよ」

「ムリ!!」



言い切ったな…。



< 155 / 480 >

この作品をシェア

pagetop