極悪彼氏
あたしにだってちゃんと友達くらいできるもん。



「人のソファーで何してやがる」

「ご飯食ってた」

「んなことどうでもいいんだよ。ヤらせろ」

「は…?」

「久しぶりに動いた。やっぱ治った」

「エロコタ!!バカ!!」



みんなの前で何を言うか!!



なんて気にしてるのはあたしくらい。



他の人達には普通のことらしい。



「誰だよ、テメー」

「真崎 リク。夢羽とさっき友達になったの」

「ふざけんなよ。誰の差し金だ?こんなヒヨコに人間の友達なんかできるわけねぇだろ。言葉も理解してねぇのに」

「あははっ!!小田切さんって冗談とか言うんだね」



いや、今のはたぶんあたしがバカって言った仕返しだよ…。



実は幼稚なんだね、コタロー…。



「夢羽になんかしたら消す」

「カッコイイ~。さすが小田切 琥太郎」

「バカにしてんのか」

「してない。夢羽に何かする気もない。ちゃんと人間見てから突っかかれよ」



リク…ちゃん…?



なんか…怖いよ…?



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