極悪彼氏
やっぱり今日のコタローは変かも…。



そこから視界がスロー。



ゆっくり倒されたカラダはソファーの上。



この状況は…なんだね?



コタローに体重をかけられたら身動きがとれない。



「お前が望んだことだろ?」

「なにが!?」

「俺の彼女になりたいって」

「うん…」



キレイなコタローの顔が近い。



あんな派手にケンカしたのに傷ひとつない。



ドキドキしてきて、すでに息ができなくなりそう…。



「あたしっ…こういうのに慣れてなくてっ…」

「だから?」

「だから…どうしたらいいかわからないっ…」

「あっそ」



あっそって!!



まぁコタローらしいけど…。



でもでもっ!!



こんなイヤらしい雰囲気どうしたらいいか…。



「食いつくしてやるよ」



クラッとした。



コタローのどっから出てきたのかわからない色気に。



キスされたらもう頭爆発。



「舌出しな」

「ん…」



初めてこんな深いキス…。



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