極悪彼氏
先に進めば進むほど辛そうな顔もたまらなくて、たまに漏れる羞恥に満ちた声も愛しく感じる。



「恥ずかしすぎてわけわかんなくなるっ!!」



なればいいだろ。



俺はやめる気ねぇし。



ってか、俺のにするから。



「力抜け」

「んんん~…」

「カワイイ…」

「えっ?」

「できる限り頑張ってやるから。俺に応えろよ」

「うん…。コタロー…好き?」

「好き」

「あたしも大好きっ」



そう言って笑ってくれた夢羽に胸が締め付けられた。



もっともっと夢羽が欲しくて、本当にやめてやれなくなった。



「あっう"ぅぅっ…痛い…」

「これが俺の感覚。もっとって言えよ」

「ヤダっ!!もうムリっ…」

「許さねぇ。お前も俺を欲しがれ…」

「欲しがる…?」

「ウソでもムリしてもいいから…自分で俺を求めろ…」

「コタっロー…もっと…やっ!!はぅぅぅ~…」



耐えて出た涙までも愛しい。



絶対離したりしねぇ。



もう全部俺のもんだ…。



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