極悪彼氏
終わった後の何とも言えない充実感。



好きな女を抱くことがこんなに満たされることだとは知らなかった。



ベッドの中でくっついてる俺と夢羽。



暖かくて、このまま溶けそうだ…。



「もうしない…」

「する」

「ヤダ…。痛いだけだもん…」

「次はちゃんと気持ちよくさせてやるよ」

「気持ちいいわけないもん…」

「今から試すか?」

「ヤダ!!本当にヤダ…」



そこまで鬼じゃねぇよ。



満たされたし。



超気持ちよかった…。



「何でお前は家に帰るんだよ…」

「どういう意味?」

「俺んとこにいりゃあいいのに」

「コタローって…甘いよね?」

「あ!?」

「たまにとてつもなく甘いこと言うよね?」

「うっせぇ。メシ食うぞ」

「買い物行ってないよ!?」

「適当だ」

「作らない。お腹痛い」

「寝とけ」



こんなに気分がいいのは初めてかもしれない。



夢羽の為にメシを作るなんて…。



俺は相当機嫌がいいらしい。



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