極悪彼氏
作ったチャーハンを食って、無理矢理初めての2人風呂。



寄りかかる夢羽の小さいカラダを後ろから抱きしめる。



「まさかコタローと一緒にお風呂入る仲になるとは思わなかった~」

「ん」

「コタロー~…」



クルッとこっちを向いて抱きついてきて。



ガキみてぇな小ささ…。



甘えてきてることがわかる夢羽の行動。



抱きしめ潰してぇ…。



なんだコレ?



溺愛?



「お前も別人だな」

「いつ?」

「俺といるときだけカワイイこと言ったりする」

「かっ…カワイイことなんて言ってないですよ…」

「ははっ!!なんだよその顔。ブザイクも大概にしろ」

「ひどっ!!寝てるとき折れたとこ殴ってやるから」



もう治ったっつーの。



病院なんか行ってねぇけど。



「コタローはあたしに秘密ある?」

「ねぇ」

「本当?」

「言わなくていいことは秘密に入んねぇからな」

「それ、微妙なライン…」



想羽さんの意志を継いだことなんか言う必要あんのか?



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