極悪彼氏
それからまた授業再開。



コタローのアバウトな説明をゲンさんが通訳。



ゲンさんにはコタローが何をいいたいのかがわかるらしい。



親友ってすごいと実感した。



そして放課後、帰ろうとしたらコタローに捕まってしまった。



「イズさんとリクちゃんとケーキ食べに…」

「行くのか」

「行くって言ったもん」

「ムダ」

「は!?さっき好きにしろって…」

「気が変わった」



ウソだぁぁぁぁ~!!



この人最初から行かせるつもりなんてなかったよ!!



「じゃあデートしてよ」

「今度の今度な」

「めんどくさいんでしょ…」

「腹減った」



イズさんは諦めたのか、手を拭ってリクちゃんと教室を出て行った。



あの人たちって大丈夫なんだろうか…。



「泊まれないよ…?」

「帰れなくしてやるよ」

「だってパパが最近!!」

「なんだよ」

「夢羽ちゃんいなくて寂しいよって…」

「知るか。他の男のこと考えてんじゃねぇよ」



パパですからっ!!



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