極悪彼氏
目が覚めた時、なぜかベッドにいた。



まさかコタローが運んだの…?



服は着てなくて、でもちゃんと寝かされてて。



薄暗い部屋を出てコタローを探した。



誰かとメール中?



コタローってメールとかするの?



「コタちん、あたしの服」

「そこ」

「着替えてくる」

「エロい格好…」

「うるさいです…」



ベッドルームで着替えてリビングに戻ると、まだケータイをいじってた。



めんどくさがりのコタローがメール…。



「誰とメール?」

「三輪高のヤツ」

「知り合い…?」

「ん~」

「女?」

「男。なに?」

「気になっただけ…」



だってあたし、コタローからメールとかもらったことないし。



カップルらしいことなんかしたことないもん…。



「デートしたい…」

「へぇ~」

「したいんですけど!!」

「じゃあ脱げ。積極的だな」

「話聞いてた!?デートがしたいの!!」

「…………へぇ」



話になんないよぉ~…。



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