極悪彼氏
前も思ったけど、コタローって礼儀正しい…。



ちゃんとするとこはするって、偉いのかも。



「どこ行くの?」

「飲み行って来る…」

「気をつけてね」

「夢羽は今帰りか~」

「コタローに送ってもらった」

「コタロー…お前が…。想羽のバカヤロー!!イケメンじゃねぇか!!」

「大人げないんですけど」

「だって夢羽に彼氏とかいらねぇし。コタローって想羽がずっと気にかけてたヤツだし…」



パパもコタローのことは知ってる。



それほどお兄ちゃんはコタローを気にしてた。



「想羽が出会わせたとしか思えねぇ…」

「感謝してよね」

「ヤダね。飲み行ってくる!!」



こうしてパパは逃げるように飲みに行きました。



残されたあたしとコタローに気まずい空気。



「なんかごめん…」

「お前ってオヤジ似なんだな」

「嬉しくない」

「じゃあな」

「待って!!」

「なんだよ」

「悪いことしないでね?」

「…………勉強しろよ」


なんですかソレ!!



< 188 / 480 >

この作品をシェア

pagetop