極悪彼氏
だけど本当に勉強しなきゃ…。



コタローを見送り、家に入るとママが迎えてくれた。



「修羽と会ったのか?」

「うん、コタローと鉢合わせして子供みたいなこと言ってた」

「あははっ!!だろうな!!コタロー、メシ食っていけばよかったのに」

「なんで?」

「渚が来るよ」



渚ちゃんが!?



勉強なんかせず、久しぶりにママのお手伝いをした。



しばらくするとやってきた渚ちゃんは仕事帰りみたい。



バイトを掛け持ちで頑張ってる偉い人。



「夢羽、おみやげ」

「渚ちゃんとこのパンだ!!」

「余り物だけどよかったら食べて」

「明日の朝食べる!!」

「でさぁ~、琥太郎といい感じなんだって?」

「言ったのママ!?」

「梶ヶ谷から聞いた」



梶君…なんて言ったの…。



あたしは未だにコタローがよくわからないのに…。



「今さっき送ってもらったんだよな?」

「マジで!?会いたかったなぁ~」



あたしも会わせたかった…。



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