極悪彼氏
いろんな人間と繋がり、人から感謝される。



そんな世界に俺は立てるんだろうか…。



「小田切さん!!飲みましょうよ!!」

「ん」

「んじゃ、祝杯ってことで!!」



夢羽を襲おうとしたヤツらの学校を潰した。



俺が同盟を組んだ高校と揉め、助けに入った。



「ゲンジ、運転頼んだ」

「バカか。俺も飲んだっつーの。ちなみにアイツらも」



パーティ好きのイズルとツキトも飲んでいて。



飲んだら乗るなって想羽さんの教えには誰も逆らいたくない。



「置いてけよ。明日取りにくりゃいい」

「そうする」

「にしても…小田切ってマジで口数少ないよな…」

「人見知り」

「ブハッ!!そういうのどうにかなんねぇ!?真顔で冗談言うギャップ!!」



いや、マジだし。



初対面のヤツなんかと話せるかっての。



馴れ馴れしいのは好きじゃねぇ。



「小田切さ~ん!!見てくださいよ、髪黒く染めたんス。ワイルドでしょ?」

「…………そろそろ伸ばせよ、ハゲル」

「えっ…」

「何目指してんだよ。出家すんのか?」

「小田切さんが刈ったんじゃないスか!!」



忘れた。



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