極悪彼氏
関係ないはずなのになんだかモヤモヤする。



集まったり飲んだ次の日は基本的に学校へは行かない。



夢羽もいつものことだと思ったんだと思う。



イズルとパチンコへ行った次の日、夢羽が俺の教室にやってきた。



「コタぁ…」

「なんだよ」

「話聞いてくれる気ある?」

「話による」

「リクちゃんのこと…」



場所を変えるべきだと思い、ゲンジがよく女と使ってる体育館倉庫に来た。



よくこんなホコリっぽいとこでヤれんな…。



跳び箱の上に座ると、夢羽は積み上げられたマットの上に座った。



「リクちゃんとイズさん、なんかあったんだって…」

「ヤったんだろ」

「そんな単刀直入に言わないでよ!!」

「事実だろ」

「そうだけど…。リクちゃん、本気かもしれなくて…」

「夢羽、他人の恋沙汰に首突っ込むな。俺たちは関係ねぇ話だ」

「こんな時ばっかりまともなこと言わないで…」

「お前が足掻いてどうにかなる話じゃねぇだろ。悩み損だ」

「冷たいな、コタロー…」



冷たくたって、俺たちには関係ない。



< 196 / 480 >

この作品をシェア

pagetop