極悪彼氏
夢羽と学校を歩くと注目を浴びる。



本当に俺と夢羽が付き合ってるのかと言う疑惑の目。



鬱陶しいったらありゃしねぇ…。



「なんなのアレ!!釣り合わない!!」

「あたしの小田切先輩~…」

「小田切さんが女といるとこ見たくないよね」



うるせぇよ。



好き勝手言いやがって。



少し後ろを歩いてる夢羽にも聞こえたのか、すっげー変な顔をしてる。



まさか周りを威嚇!?



笑いそうだ…。



ヒヨコが…威嚇…。



「お前っ…笑えんぞその顔…くくっ…」

「怒ってるのに!!」

「ダメだっ…ツボるっ…はははっ!!」

「ひどい!!」



コイツが彼女でよかった。



マジで飽きねぇな。



「小田切さんが笑ってる…」

「笑ったとこ初めて見た!!超レア!?」

「あの笑顔向けられたら死んじゃうかも~!!」




笑うと疲れるな…。



マジウケた。



「今日はコタローがご飯作ってね」

「怒ってんのか?」

「だって笑うんだもん!!バカコタ!!」



超…カワイイ…。



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