極悪彼氏
その日、家に帰って夢羽に勉強を教えた。



数学が苦手らしく、必死だ。



「コタローの1年の成績表によると、1学期の期末は8教科で782点。超してやる」

「どんな闘志だよ」

「トップとりますから」

「まだ言ってんのか?」

「だってそれくらいでしかコタローに勝てないもん」

「じゃあ俺は邪魔しなきゃなんねぇな。お前にトップ取られたらいろいろ面倒だ」

「ちょっ…揉むな!!本当に頑張るんだから邪魔しないで!!」

「俺なんか気にしねぇで勉強しとけよ。その気にならなきゃいい」



勉強中の夢羽に後ろからイタズラ。



いつしか、夢羽をその気にさせるつもりが俺がその気になってて。



食いてぇ。



「コタちゃん…もうやめてください…」

「保健体育」

「それはコタローに前々から教えられてるので大丈夫っ!!だから…もうヤダ…」



エロい顔して何言ってんだ。



テスト?



そんなもん知るかよ。



お前に超されるわけにはいかねぇしな。



「夢羽、知ってっか?勉強ってのは復習が大事だ」

「復習…する…」



俺の方が悩殺…。



はい、いただきます。



< 200 / 480 >

この作品をシェア

pagetop