極悪彼氏
いつものソファーに座ってるコタローは不機嫌。



隣に座るとガシッと腕が回ってきた。



重い…。



「じゃ、約束通り…」

「ヤダヤダヤダ~!!お許しを~…」

「行くぞ」



何するの!?



まさかテストの結果が悪くてボッコボコ…。



「コタ…」

「お前も行くか?」

「どこに…」

「プール」



プール…。



怖いもの見たさで行くことにした。



うちの学校は数年前からスポーツに力を入れるとかで、グラウンドやテニスコートが立派。



プールも去年新しくしたらしくて…。



「ゲンジさんっ…俺ムリです…」

「って言ってんぞ、コタ」



10メートルの飛び込み台に立たされたなっちゃんが震えてます。



近づいて行ったコタローはなっちゃんを…。



「達者でな」



そう言って蹴り落とした。



「ぎゃぁぁぁぁ~!!」



ザバーンッと水しぶきがあがり、なっちゃん浮上。



コタロー…楽しそう…。



鬼がいる…。



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