極悪彼氏
俺だって夢羽を守りたい。



誰にも負けないくらい大事にしてぇと思うから。



「負けません」

「想羽がなんでお前を可愛がってたかわかった気がする。大人げなくて悪かったな」

「低レベル。マジ、幼稚」

「はははっ!!殺すっ!!お前みたいなクソガキ、ぜってぇ認めねぇ!!」



止めに入ってくれた真崎さんのおかげで殴られずにすんだ…。



つい口が滑ってしまった。



「何してんのコタちん…」

「お前のオヤジにイラッとしてつい」

「彼女の親によくそんな暴言吐くね…」

「関係ねぇ。お前は俺んだ」

「あぅっ…死ぬ…」



赤い顔した夢羽と荷物を置きに部屋に。



何で一緒の部屋じゃねぇんだ…。



親がいるってこういうことか…。



「小田切さんが文句言いそうだから先に言っとくけど、実はこの部屋ここのドアで隣に繋がってるから」

「開けたら夢羽か」

「普段はカギかかってるけどこっそり開けといた」

「お前なかなかやるな、リク」

「そりゃあどうも」



一緒に寝れんのか。



< 218 / 480 >

この作品をシェア

pagetop