極悪彼氏
荷物を置いてから夢羽とリビングらしき場所に出るとキレイな人がいた。



「リクちゃんのお友達!!みんな美形なのはどうしてぇ~?」

「もしかしてリクちゃんのママですか!?」

「夢羽ちゃんも大きくなったね~!!リクと仲良くしてくれてありがと~」



リクの遺伝子はコレか。



美人な母親…。



柔らかい雰囲気。



両親ともまともそうなのにリクのちょっとおかしな性格はどこから来たんだ?



「コタちゃ~ん!!海行こう海~!!」

「焼ける」

「じゃあいいよ。ムー!!海行こう!!」

「ダメ、俺も行く」

「みんなで行こ~!!」



うまいこと乗せられた…。



海なんて1年ぶりだな…。



なにがおもしろいのかわかんねぇけど。



「よし、俺も行く」

「えっ…」

「夢羽がエロガキの餌になんのは許し難い。お前は引きこもってていいぞ」

「行くし」

「見んなよ、俺の夢羽」

「俺んだし」

「生意気なんだよコタロー!!」

「黙って見守れよオッサン」

「お前、ぜってぇ沈める」



俺と夢羽のオヤジは相性が悪いらしい。



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