極悪彼氏
アイツらもしぶとい…。



ってかめんどくせぇ。



「はぁ…」

「どうすんだ?イズルもツキトもやべぇぞ」

「他にやられたヤツは?」

「同盟高のヤツらが数人と…カケル」

「口止めしたのはお前だな?」

「まだよくわかんねぇんだ。何してんのか探ってっからもう少し待て」



ゲンジの言葉にはいつも賛同してきた。



だけど今回ばかりは俺だって黙ってるわけにはいかねぇ。



「潰してきてやるよ」

「待てって!!頼むからもう少し待て…」

「なんでテメーの言いなりになんなきゃいけねぇ。俺が単独でやるから口出すな」

「キレんなよ?俺、誘われたんだ、3年に。お前を裏切ってうちに来いって」

「は?」

「断ったらコレだ。カケルもな。だから内側からぶち壊してやろうかと思って」



内側から?



それはゲンジの策略。



俺を裏切るように見せかけて内から攻めると。



「誰か行かせようと思う」

「ツキとイズだな」

「適役。後は任せた、コタ」



再起不能にしてやるよ。



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