極悪彼氏
だけど夢羽はそこまでバカじゃないはず。



きっと大丈夫だろう。



家に戻り、ソファーでタイキに電話で報告。



「俺らが出る幕は?」

「数人送り込めよ。うまいことやれりゃあすぐに壊れんだろ」

「そうかもな、アイツらバカだし」

「最後は俺が出る」

「そうじゃなきゃシマんねぇだろ。女、気をつけろよ」

「わかってる」



面倒だな…。



久しぶりに活動したら疲れたじゃねぇか…。



「コタロー?なんか大変なの?」

「ん~」

「あたしはよくわからないけど…ムリしないでね?」

「おぉ…」

「眠いの?」

「膝貸せ…」



夢羽の膝の上に倒れ込むと、夢羽の匂いが近くてホッとする。



やっぱり最高の安眠枕…。



そのまま寝ると本当に幸せな気持ちになれた。



エアコンがキツくて寒さで目を覚ますと、夢羽もそのままソファーに座って寝ていて。



起こさないようにそっと膝から頭をあげた。



絶対手は出させねぇ。



お前は俺が守る。



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