極悪彼氏
見た感じ完全に幹部クラスに昇格してるイズさんとツキさん。



この状況を絶対楽しんでる。



「なんでひとりでいたの?」

「コタローもリクちゃんも休みだったから…」

「バカだよね~。ムーも来なきゃよかったのに」

「ツキさん…」

「イズルが言った通り、恨むならコタちゃんを恨んでね~」



完璧な演技で、ついコタローの計画だということを忘れてしまいそう。



だけどイズさんはあたしに小さく囁いた。



「捕まってんじゃねぇっつーの。バカムー」



よかった…。



ふたりはやっぱりコタローの友達だ。



安心したのも束の間、あたしのケータイを3年生に奪われた。



「小田切のケータイは…これか。ってかメールとかしねぇのかよ…」

「うわっ、小田切からのメール、1件もねぇ」

「やっぱ遊びなんじゃねぇの?」

「着信も最後に来たの1週間前じゃね?」

「遊ばれてるのに俺らに捕まるとか、マジ不憫」



違うからっ!!



面倒だからそういうことしないだけだもん!!



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