極悪彼氏
腕を広げたコタローに飛びつくと殴られた方の顔をなでられた。



「ちょっと怖かった…」

「ん、わりぃ」

「バカヤロー…」

「借りは返して行くぞ」



広いフロアに出るとコタローの数人の仲間と転がってる3年生。



圧勝だったみたいだね…。



「ピーちゃん、そいつ踏んでいいよ」

「コレ?って、ピーちゃんってなに…」

「小田切が俺の女はヒヨコだって言うから。はい、こっちに笑顔ね~」



あたしを殴った3年生に足を置き、カメラ目線でピース。



ちょっと気分いいじゃないか…。



次の瞬間、舌打ちしたコタローが足蹴にしてる茶髪メッシュを思い切り蹴った。



えぇぇぇぇっ…。



すでに気絶してるじゃないですか…。



「夢羽の分」

「そうですか…。すごく鈍い音したけど…」

「俺の骨の代償」



まだ恨んでたのね…。



どうやら彼は3年のトップらしい。



気が晴れたのか、コタローは上機嫌。



「おぇ~…」

「きたねぇ…」

「二日酔いが…」

「タイキ、市民の味方のお巡りさん呼べ」

「了解。じゃ、撤収~」



警察呼ぶの!?



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