極悪彼氏
警察に電話をしたタイキさんはなにやら事情を説明してた。



「何で警察?」

「最近街で出回ってる非合法のクスリ。バカなことしやがって」

「それって大丈夫なの!?」

「ツキト達のオヤジも困ってたからな。後は俺らの仕事じゃねぇ」

「コタが危なくなきゃいいけど…」

「俺の学校でクソみてぇなことしやがって…。顔に泥塗られるってこんな気分なんだな」



コタローって思ってるよりちゃんといろんなこと考えてるのかも…。



ヒーローみたいだ…。



「パピーに連絡しといたよ~」

「ご苦労だったな、ツキト、イズル」

「コレでごっそりいなくなるね、3年」

「一斉清掃完了ってとこだろ。帰るか」

「本家寄ってって、寿司食わせてくれるって~」

「寿司…?」

「コタちゃんの好きなマグロ食べ放題」

「今すぐ行く」



えっ!?



コタローにも好きなものがあったの!?



マグロ好きなの!?



「本家かぁ~…」

「どうしたの、イズさん」

「父に会いたくないなぁ~と思って」



複雑過ぎてなにも言えません。



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