極悪彼氏
1年からの呼び出しはなくなったらしい。



2年の女がなんかするのはあり得ない。



俺が夢羽をたまに教室まで連れて行くから。



俺の女に手を出したらどうなるかってのを知ってるはずだ。



3年女子は怖いもの知らずだな…。



「リクはどうした?」

「寝坊で休み」

「あいつらしいな」

「もうヤダよ~…」

「寝る。膝貸せ」

「なにげに重いんだからね~…」



最近寒くなったな…。



毛布でも持ってくるか…。



夢羽と布団の中でヌクヌクしてぇ…。



しばらく眠って目が覚めた時、夢羽はいなくなってた。



「小田切」

「んぁ…?どちらさん?」

「俺たち、やっぱりここにいてぇんだ」

「お前らか…。何だその頭…」

「カケルみてぇだろ?一応誠意」



裏切り者のふたりがツルツル頭になって戻って来た。



笑えるけど…ありか。



「風邪ひくなよ」

「小田切ぃ~!!」



あれ?



俺って超優しくなってねぇか?



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