極悪彼氏
そんな自分を認めたくなくて3発ずつ殴っといた。



あぁ~…、寝足りねぇ…。



あのヒヨコ、どこ行きやがった。



「夢羽は?」

「ムーなら授業出るって、教室戻りましたよ」

「勝手なことしやがって。ってか呼び捨てしてんじゃねぇ、ハゲル」

「友達っスよ!!痛いっス!!」



迎えに行く。



教室を出て1年フロアへ。



授業に出てないバカ達が廊下にいる。



俺の姿を確認するなり立ち上がって道を開けた。



「ビビった…」

「まさか小田切さんだとは思わなかったな…」

「久しぶりに見たけど超かっけぇ…」

「3年潰してくれて感謝だよ。俺ら、かなり金とられてたし」



感謝された…。



ザワザワっと背筋が…。



そんな尊敬の眼差しはいらねぇよ…。



夢羽の教室を開けると授業中だった。



「また小田切か…」

「…………」

「どうせ鈴原だろ?早く連れてけ。お前がいると授業にならん」

「元からなってねぇだろ…」

「1年がビビってんだろうが」

「はいはい」



何にもしねぇっつーの。



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