極悪彼氏
コレがコタローのシカトの始まり。



家に帰ってメールを入れても当たり前のように返事はない。



ついでに電話にも出ない。



まさかあたし嫌われた?



あれは売り言葉に買い言葉ってヤツで本心じゃないもん…。



それくらいコタローだってわかってるくせに!!



それから半ば逆ギレのようにあたしもコタローに連絡をしなかった。



「オイ、ムー。小田切さんがあまりにも不機嫌だ」

「夢羽ちゃん知らないもんね…」

「昨日、コーヒー買ってこいって言われて買ってったら遅いって言われて数発殴られたんだぞ」

「ドMのカケルにはちょうどいいじゃないですか」

「ふざけんなよ~…。マジで不機嫌!!びっくりするくらい!!確実にお前のせい!!」

「コタが小さい男なんだよ!!」

「ちなみに田口も被害者だからな!!」

「田口って誰?」

「…………モヒ」

「なんだ、モヒ君か」

「早いとこ謝れ!!じゃなきゃ俺らの寿命が縮む」



ぶぅぅぅ~…。



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